平川プレート

呼吸回路外れ防止アイテム

平川プレート作成実行委員会 代表 大分協和病院院長 山本真

平川プレートとは、気管カニューレと呼吸回路の外れ事故対策として開発された、カニューレに装着してマウントを抱きとめる器具です。開発者は、大分県佐伯市の平川親(ちかし)さん。奥様がALS患者で、カニューレ外れの怖さを知り、自ら作成されました。現在は、平川さん考案の器具を、アルミNC加工で工場生産しています。大分協和病院では、この器具を、入院人工呼吸患者の標準器具として使用しています。現在でも多くの呼吸回路外れ事故が起こっています。とりわけALS患者にこの事故が起こると、呼吸停止から深刻な低酸素脳症や、死亡に至ることも稀ではなく、医療者側、患者側に深刻なダメージを与えてしまいます。ICUなどと違い、常時監視できているわけではない、慢性期病棟ではとくに必要性が高い器具です。現在のところ、平川プレートタイプBとKおよびMを販売しています。タイプBは、ポーテックス・ブルーライン、アーガイル・アスパエース、マリンクロット・トラキオソフト(ランツシステムを含む)、ファイコン・GBU、テレフレックス・クリスタルに対応し、タイプKが、コーケン・ネオブレス単管(ダブルサクションを含む)に対応しています。タイプMは、泉工医科のメラソフィットクリア用ですが、テルモ、クリニーのシリコンカニューレにも対応しています。また注文生産になりますが、小児用のプレートも作成実績がありますので、ご相談ください。

2013年12月追記 高研マイスターブレスおよびダブルサクション(新型)用のタイプK2を販売開始。
2015年6月追記 MERAソフィット・フレックスシリーズの使用法を作成 タイプK2の説明書追加 タイプMのクリニー装着追加
2023年5月 テレフレックス・クリスタル気管切開チューブのタイプBへの適合を確認。

 

カニューレの上に平川プレートを装着し、マウントとカニューレをゴムで固定します。
これにより、カニューレと回路の自然脱落を防ぎます。
タイプB 汎用型 以下は装着確認済

ポーテックス・ブルーライン(サクションエイドには未対応)
アーガイル・アスパエース
マリンクロット・トラキオソフト
ファイコン・GBU
テレフレックス・クリスタル

タイプK 高研用

ネオブレス単管およびネオブレスダブルサクション対応

 

タイプK2 高研ダブルサクションおよびマイスターブレス用

くわしくは、こちら

タイプM

泉工医科のメラ・ソフィット・フレックス用

メラの別タイプ(ソフィット・クリアシリーズ)には適合できません。

クリエートメディックのクリニーにも対応(下図参照)。
同品のOEMであるテルモ・トラキード対応。

使用法はこちらです。

 

タイプMを、クリニー・トラキオストミーチューブに装着したところ。

平川プレートの詳しい情報は、こちら