Dr Makotyの近況報告2025年
4/16 | 20年くらい前、ある国際学会に出ていて、ドイツ人のプレゼンターが言われた言葉で印象的だったのは、「我々科学者の共通言語は、英語ではなく、下手な英語なのです」 と分かりやすいドイツ語的英語で語ってくれました。先日和文で原著論文を書きましたが、英文抄録というのがあって、学会はネイティブの添削を浮けた証明を要求します。知り合いのオーストラリア人の友人に添削頼みましたが、ほとんどOKの結果でした。なぜか。グーグル翻訳(以下GT)の精度がとてつもなく上がっているからです。和文を一旦GTで英文にし、それをもう一度和訳させると問題ない日本語になってしまいます。あちらの英文論文をGTで全文翻訳しても全く違和感のない日本語になるのを見ても、その精度の高さが伺いしれます。翻訳へのAIの導入は何よりも実用的に凄いことになっているのだと実感します。もはや英文翻訳業者など不必要ではないかとさえ思えます。となると次の一手は学会誌をフル英文化する、というのはどうでしょう。和文の学会誌など国外の方は誰も見ません。しかし英文化はこれまでのような業者の認定とかを必要とせず、GTかDEEPLで自動化してしまうのです。これなら国内では弱小学会も、国際的な認知度は上になりますよ。いかがですか、弱小学会の幹部の皆様。国際誌への壁を思い切り下げることが出来ますよ。さて、玄界灘で不幸な事故が起こりました。救急ヘリ事故です。34歳の医師が同乗していて水死されています。平成2年に沖縄県でドクターを乗せた自衛隊機が墜落して以来の事故となりました。やはりヘリは危ないです。いつか起こるぞとずっと言われてきたのも事実です。救急車に医師が同乗しないのが普通ですから、搬送用のヘリになぜ医師や看護師が乗る必要があるのでしょうか。あのうるさい機内で処置などできませんよ。搬送はヘリのプロに任せるべきではないでしょうか。その仕事に命をかけてもやりたい方がおやりになればと思います。ヘリ事故は一定の頻度でまた必ず起こります。 |
4/1 | 新年度となりました。しかし寒いです。今朝の外気は5度で医局も暖房を入れております。さて今日はB級グルメのお話。私が推奨するベスト3。第一位、ジョイフルの塩からあげ定食。かなりボリュームのある塩からあげが5個にキャベツやほうれん草のおひたし、味噌汁がついて548円。ジョイフルのなかの最廉価といえますが、満足度は抜群。からあげも私的にはNo1と思います。第二位、から好しのカツ丼。ほぼ同じく550円。とにかくカツが香ばしい。カツ丼専門のかつやが640円ですから、値段もお味も勝ってます。そして第三位、資さんのかけうどん+ごぼう天3本、きつねハーフで510円。こちらの問題は、時々お出汁がひどくぬるいということがありますすが、軒並み値上げした鳴門さんに十分コスパで勝っております。番外としては佐伯のうどん屋、きつねとたぬき。天ぷらかけうどんセットの750円。お値段はややお高めですが、あげたてのエビ天2本や鶏天、野菜店がついてしかも大盛りがなんと10円プラス。この大盛りが1.5倍とかではなく2倍以上あってもてあますほど。交通費を考えるとリーズナブルとはいえませんが、その心意気に感動してここに入れておきます。 |
3/18 | 不覚をとりました。先週風邪ひいたなと思って6日目になかなか抜けないなとレントゲンを撮ってみたらおや、という所見。まさかねと思いつつもCTとってみたら右下肺に明確な浸潤影。なんと肺炎やないですか。それがわかると不思議なもので倦怠感が倍加。土日は寝込んでおりました。食事もとりたくないけど何か入れないと体力おちると無理やり少量食べたりしてました。これが肺炎のきつさなのかと始めての体験を実感しました。3日目に咳と痰は相変わらずですが倦怠感が消え、食欲がかなり戻りよくなってきたと感じています。さて、夜TVみてると、なにやら若い記者が新人議員を追いかけまわし、総理と政治の話をしなかったのですか〜と叫んでいます。あのな、政治家同士が政治の話をしなかったら政治家やないやろ。医者が医者と会ったときに、酒や趣味の話をしてはいいけど、医学や医療の話をしてはならん、などとなるわけがない。政治家だってその道のプロなのだから、するのは政治の話に決まっているし、それをしてはいけないなんてなるわけがない。マスコミの皆さんの追及の仕方に大きな違和感を持ちます。同じような追求をした共産党の小池さん、あんたは党本部に戻って他の議員と政治の話をしないのか。また議員もこそこそ逃げ回るなよ。堂々と私は常に政治の話をしておりますと開きなおれよ。でなければ自らを政治家などと言うな。など咳をしながら一人憤っておりました。 |
3/4 | 当院の近くにから好しというチェーンの飲食店があります。以前、からあげグランプリ3年連続金賞と大きく看板出していたところです。この金賞というのがうそくさくて寄らずにきたのですが、最近すかいらーくグループに入ってこの看板下ろしました。からあげグランプリの金賞って、以前そこらかしこにあったモンドセレクション金賞と同じようなもので、いっぱい乱発されているようです。確かに金賞は一等賞とは表現が違いますから一つだけではないという理屈は立ちます。しかしそのようないかがわしい看板を出すと、店までいかがわしいと思われることに気づいたのはよかったと思います。で、入ってみました。まず売りの500円カツ丼。最初の一口でカツが香ばしいことに感心。店内は今風の造りになっており、清潔感がありました。これならリピートできそうです。 |
2/19 | 2月8日、ALSフロンティアセミナーというメーカー主催の講演会が東京でありました。これまでコロナのおかげ?で東京に行かなくてもウエブで参加できるという利点があったのですが、今年はリアルオンリーでした。3時間の講演を聞くために、まる24時間以上拘束されるというのはどうなのかと、ウエブの妙味を知ってしまうと思いますね。せめてハイブリッドにしていただけないのかと思います。とりわけ今回のように話題が難しすぎて、我々在野の臨床医にとってついていけないような話題のときは。この会は、ラジカットを出している三菱田辺さんの主催ですが、今年になってエーザイさんがロゼバラミンを出してきました。それぞれのデータは微妙な効果を示しているのですが、私たちにとっては両者併用したら、微妙ではなく確たる効果が出るのか、というところが知りたいところです。超早期のALS患者を診ることになる大学や中央病院の神経内科の先生方、是非しっかり追跡してデータ出してください。期待しています。 話は変わりますが、久しぶりに査読論文を出せました。新型コロナの家庭内感染と在宅人工呼吸患者の関係についての調査です。大分市全域の気切人工在宅人工呼吸患者は、他の家族より有意に新型コロナ感染率が小さいというものです。その原因は、彼らが使っている人工鼻や回路の静電フィルターが感染防止に役立っているという推論です。ネット上に公開できない約束なのでここには出せませんが、難病ネットワーク学会の機関誌に収載されました。 |
1/21 | 先日の日曜、3月上旬の気温とかに誘われて、豊前まで行ってきました。着いたのは豊前屋官兵衛さん。最近つとに有名になった豊前裏打ち会のうどん屋さんです。裏打ち会?つまりは表である讃岐うどんの真逆を行こうという志なのだそうです。1時頃に着いたのですがさすがお客で一杯。20分くらい待って着席。ごぼう天うどんを注文しました。細めの滑らかな麺と、澄んだ香りのよい出汁。鉢と同じくらいの大きさの薄切りのごぼう天。これが品のよいお出汁に膨らんで美味しいこと。最近博多系の麺も美味しいと感じるようになりましたが、確かにお客が多いはずですね。インフルエンザ多いです。しかも肺炎になってしまう患者さんが今年は実に多いです。お気をつけください。 |
1/20 | 新年明けましておめでとうございます。クリスマス、年末寒波のあと、おだやかなお正月となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。いつもは年末休みに入ったら、ばたばたと年賀状の用意をしていたのですが、昨年年末に義母が亡くなり、のんびりしたお正月となりました。新年早々年初のご挨拶すべきところ気がついたらもう1月後半です。あのY2K騒動からもう25年、四半世紀が経過したのですね。あの大晦日、電気は落ちずにすむのか、などと病院で固唾をのんで新年を向かえたのを思い出します。もちろん何も起こりませんでしたが、世の中では多くのSEの皆様が人知れずがんばっておられたのでしょう。そういう仕事をエッセンシャルワーカーと言いますが、私たち医療に携わる者もその一人です。変りばえしない毎日を、ひたすら繰り返し、いざ重症者が出たら冷や汗流しながらひたすらない頭ひねって対応する。昨年も多くのそういうことがありました。残念ながらお亡くなりになった方々に合掌です。この大分の地に来て、最初にやったのが県北のじん肺の発掘でした。70数名のじん肺認定患者を発掘しましたが、現在生き残っておられるのは、1,2名という状態です。替わって今は難病医療が私たちのメインとなっています。じん肺という呼吸器医療で深めた人工呼吸療法でしたが、難病医療における人工呼吸療法とは、似て否なるものでした。なぜ違うのか、違わねばならないのか。そういうことを発信してきましたが、まだまだ慢性期呼吸管理の主流とはなっていません。微力ながら今年も精進したいと思います。とりあえず、新 年、お め で と う ご ざ い ま す ! |