2001年7月24日続報・変更は撤回された

7月18日付けで書いた内容について、県からの返答がきた。厚労省との協議の結果、球麻痺、上位ニューロン徴候、下位ニューロン徴候の3つの大項目のうち、それぞれの小項目3〜4項のいずれか一つが満足されるのが、2つ以上あれば認定すると、7月19日付けで厚労省が変更したというものであった。4月からの状態は、あまりに無慈悲な認定枠の極小化であったから、妥当な変更といえるだろう。これまでの認定との整合性もとれるといえよう。

しかし、ふつう考えたらこれがあたりまえである。小項目を並べて、全ての項目が満たされない限り認めないなどという減点即アウトなどという認定基準が出来たなどと考える方がどうかしている。おそらく厚労省も、現場でこのような考えすぎの認定基準厳格化が生じているなどとは考えなかったのではないか。

地域保健の現場からは、最近どうもおかしいと感じていたようだ。しかし、問い合わせても、4月からこうなったという返事しかもらえないと聞いた。現場でおかしいと感じる感性が、患者を直接見ない行政では感じないのかもしれないが、それでは困る。県からの返事では、国が誤りを認めたように書いてあるが、本当のところどうなのか。

僕らは、この不幸な疾患にかかった方に関わっている。せめて地獄の仏でありたいと思う。おそらく現場の方々もそう思って日夜頑張ってくれている。行政の皆さんも、是非その気持ちを、彼らに抱いてほしいと願う。

BACK