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2011年2月10日 ウインタータイムの導入を

わが大分県には実は立派なスキー場がある。九州なのにと思われるかもしれないが、九州には割と知られたスキー場が3つもある。その昔は阿蘇に小さな小さなコースがあって、それを確か阿蘇山スキー場などと称していたが、修学旅行のとき見た記憶では100mくらいの小さな斜面が一本でお遊びソリ用ゲレンデ程度のものだった。ただし今はもう廃止されているらしい。現在では、宮崎の五ヶ瀬ハイランド、佐賀の天山、そしてわれらが九重という本格スキー場が三つもある。天山はゲレンデよりもレストランの方が充実しているというおしゃれな特徴があり、五ヶ瀬は最南端のスキー場のくせに恐ろしく寒く、髪の毛が凍り、もちろんゲレンデも凍って五ヶ瀬スケートリンクとなる怖いスキー場である。それに比べて九重はというと、ほとんど斜度のない初心者に優しいコース、絶対転倒しないスピードの遅いリフト、滅多に怪我をしないほど長いリフト待ち時間、ふつう道に雪はないから大分市から1時間強で行けるロケーションの良さなど、数々のメリット満載のスキー場なのであるが、夕方になると一変する。夏の海水浴のように多かったお客の皆さんはお帰りになるか近くの筋湯温泉に引っ込み、ナイターは滑り放題になるのだ。昔は初心者コースしかナイターは開いてくれなかったが、今は短い上級者コース、その脇を迂回する中級コースまでナイターの対象となり、しかも温度も下がって雪が軽くなるためかなり楽しめる。なんといっても夜はリフト待ちゼロ。これに行かない手はないと、ここ数年ナイターばかり通っている。16時からナイター開始なので、2月も越すと2時間は明るく相当楽しめる。ということで思うのであるが、この18時がまだ17時だったらなあと。最近ロシアが夏時間を廃止したというニュースがあった。このいわゆるサマータイムであるが、わが国でも米軍占領時代に一時あったらしいのであるが、ロシアみたいな北国ならともかくまだまだ暑い真昼に終業し、帰るのも暑い、飲みに行くのも明るすぎてこれは確かに生体リズムにあわんだろうなあと思う。そもそも朝が早くから明るくなるからサマータイムが成立するようだが、仕事終わってから農作業頑張れ、という意味なんだろうか。もはや兼業農家もほとんどなくなったわが国では絶対意味はなく、賛成は得られそうもない。そこで提案なのだが、冬時間、ウインタータイムはどうだろう。冬とくに12月から1月なんてもう18時は真っ暗である。これを1時間早めたらどうだろう。そうすれば17時というのは現在の16時であるからまだまだ十分明るい。朝出るとき薄暗いというのを我慢さえすれば、この方がよほど有効な時間の使い方になるんではないかと思うのだ。そうすると九重のナイターでも結構明るいうちに滑りまくり(以下略)。夏時間ではなく冬時間を。これなら短い冬の昼をよほど有効に使えると思うがいかがであろうか。日本にウインタータイムの導入を!