YM式 自己散髪用 シザースホルダ のご提案

忙しい一人暮らしの男性向き。介護にも有用

YM式プチ発明シリーズ第二弾です。

1年半前に、小生行きつけの散髪屋が休業してしまいました。新規出店までの休業ということでしたが、その間に髪が伸びて、ちょっと再開まで待てないという状況になりました。知らないところに行きたくないし、じゃ自分で切ってみようかと試行錯誤の末、辿りついたアイテムをご紹介します。名づけてYM式自己散髪用シザース(ハサミ)ホルダです。

最初は洗面台の鏡に向かって適当にハサミで髪を切ってみました。洗面台の周りと自分の身体が髪の毛だらけ(当たり前ですが)。それで電気掃除機で吸いながら切る、というように代えました。電気掃除機の吸い口を目指すところに当てると、髪が吸い込まれます。それをハサミでカットすると部屋も汚れず結構うまくいくのですが、鏡を見ながらノズルとハサミを連動させるのがなかなか難しいのです。短く切りすぎてトラ刈り風になったり、やはり多少ですが髪の毛が室内に散乱したりとなってしまいます。そこで考えたのが今回のアイデア。ノズルにハサミを固定しました。掃除機用の接続ノズルの先端に二つ穴をあけます。一つは半周くらいの細めの穴(というより隙間)。もう一つはその対面にやや大きく短い穴。大きな穴からハサミを差し込んで対面の隙間を越してハサミの刃を入れて、ノズルのなかでハサミを開閉できるようにしたわけです。市販の接続ノズルを電動ノコで加工し、ヤスリで仕上げました。かなり硬いのできれいな仕上がりにはなりませんでしたが、実用上問題のないものができました。

あとはノズルを頭の近くにもって行き、掃除機で髪を吸いながらハサミを動かすだけです。ハサミの位置が固定されているので抜群に作業が簡単です。またノズルと頭の位置で、長めに切ったり、短めに切ったりできるので虎刈や刈りすぎということも起こりません。何よりノズル内に吸い込んだ髪を切りますので、全くまわりが汚れません。小生自分で髪を切り始めて1年半になりますが、非常に簡単にかつ失敗なく出来るようになりました。一人で出来るので、一人暮らしの男性とかにはとくに有用です。それだけでなく、散髪屋に行けない寝たきりの方の散髪にも有用だと思います。どうぞ自作してお試しください。

2019年7月25日記 大分協和病院 院長 山本真

 

図1. 市販の電気掃除機用接続ノズルの先端に細長い半周の穴を開けます。対面には短いやや太い穴もあけます。これはパナソニック製。200円程度です。結構硬いので、電動ノコで開けました。
図.2 穴をあけたノズルとハサミを用意します。
図3. ハサミを太い穴から差込み、細長い穴を通します。これでノズル内でハサミが動かせます。
図4. 電気掃除機に加工したノズルを差込みます。これを頭に近づけて、髪を掃除機で吸引しながらハサミを動かしてカットします。カットする髪の長さは、ノズルと頭の距離で決まります。

 

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