コーケンエンドスコープリーダー こんなときはどうする

 @ 舌下顎内格納法

鼻クリップでの口呼吸をしてもらっても、たまに視野に舌が大きく盛り上がっているケースがあります。そういうときの対処法として舌の下顎内格納法を考えました。以下説明いたします。

 

マウスピース内を覗くと、舌が大きく張り出している場合があります。こういうときは舌の下顎内格納法を用いましょう。一連の写真は同一症例です。
舌先で下の歯茎を触ってもらうように指示します。すると舌が前方に移動し、マウスピース下部に収まります。
このように舌と上口蓋の間にスペースが開き、舌に触らずカメラを挿入することが可能になります。
口蓋垂のところまでカメラを進めると広く咽頭内が見渡せます。本症例は、舌根に触れずにカメラを進められたため、咽頭内の進入で嘔吐反射は生じませんでした。

コーケンエンドスコープリーダーに戻る

2020/11/9
大分協和病院 院長 山本真